この清掃業界に入るまで床のことを深く考えたことはありませんでした。考えるというか見てもいないし、主婦時代は拭くのが苦手だったため、流行っていたシャークのスチームモップでさーっと撫でる程度で終了。
それで汚れが落ちた気になっていたのですが、今思うと汚れは浮いていただけで、実際はモップで広げていただけかもしれません。当時はそれで満足していましたが、勘違いだったと気づきました。
今回はテナントなどの化学床、つまり樹脂でできた床についてお話します。自宅の床掃除については、10月頃から予定しているハウスクリーニングの記事で詳しくお伝えします。
最近、オシャレな床材が急激に増えたように感じます。特に表面がツルツルした光沢のある床が不人気になってきたのか、表面に凹凸のある床が多いんです。ここで床材に関する豆知識をお伝えします。
艶っと光沢がある床を好む場合は、元々表面ができるだけ凹凸のない床材(写真上)を選ぶと良いでしょう。一方、マットな仕上がりが好みであれば、凹凸のある床材(写真下)お選びいただいたら良いのではないかと思います。ワックスを塗り重ねることで光沢を出すことも可能ですが、場所によっては後の管理が大変になることもあります。好みは人それぞれですが、凹凸の床材であるエンボス床は凹凸に汚れが引っかかりやすく、周りに入り込んだ 汚れが落ちにくいと言うデメリットもあります。
凹凸がある床への正しいアプローチ
普段、床を洗浄するポリッシャーのパッドは平らな面を洗うのに適していますが、凹凸のある床は得意ではありません。そのため、ブラシを使用することになりますが、メンテナンスの間隔が空きすぎると、汚れが蓄積し、年々少しずつ取れにくくなっていきます。
最近、ノンワックスの床だからとテナントさんでも本当にワックスを塗布しない所を見かけます。
ワックスを塗ると汚れるからとお聞きする事が多いですが、前にお伝えしましたがワックスを塗布したから汚れるのではなくて、業者さんがきちんと汚れを落としていない上からワックスを塗布しているから汚れてくるのです。特に店内が土足だと凹凸にまして更に靴による傷が入りその傷に汚れが入り込み黒ずんで取れなくなるといった事もあります。
強いケミカルなどを用いれば最初の方は汚れは取れるかもしれませんが、床材も同時に傷んでいます。そんなすぐ貼り替える場所でもないでしょうしコストもかかります。長い目で見た時に床の保護の為にもノンワックス床でもワックスを塗布する事をお勧めします。ご心配な方は一度ご相談ください。
凹凸のある床にワックスをお勧めしましたが、床の材質によっては普通のワックスがうまく付かないことがあります(動画参照)
床にテープを貼る事などはないとは思いますが、ワックスが床と引っ付いていないと汚れやすかったり光沢の保ちが良くなかったりします。床を綺麗に保ちたい、光沢を長続きさせたいなどご要望があればご連絡ください。