あの黒い光沢の下に、実は綺麗な床が隠れています。色は違いますが、手前の綺麗な床が隠れているイメージです。この黒い光沢は一度の施工では作れません。徐々に黒い光沢が形成されます。

正しく洗浄を行わないとその結果、手前の綺麗な床も数ヶ月経つと汚れ、黒い光沢の床になっていきます。違う角度から撮影した写真を見れば下に綺麗な床がある事がわかります。

黒ずんだ光沢のある床

昔、あるクイズ番組で、写真の一部が徐々に変わり、どこが変化したかを当てる番組がありました。変化する部分に注目していれば分かりますが、どこが変化するか分からない中で変化を見つけるのは難しいです。

言いたいのは、床が徐々に黒くなっていくと「これが普通だろう」と思ってしまい、元の状態を忘れてしまうのです。さらに、床洗浄をメンテナンス業者に依頼しているため、綺麗になったと思い込んでいて、実際には汚れが残っていることに気づかないのです。

依頼者からすると、「建物が古いから、床が古いからじゃないの?」とか「そもそも床なんて気にしていなかった」と思うかもしれません。しかし、その黒ずみが汚れによるものだと分かれば、余計に「業者さん入れているのに何で汚れていくの??」と疑問ですよね。たくさん原因はあるのですが、今回は大まかに説明します。

<前編>フロアメンテナンスの現実

①清掃のおばちゃんが意味がないかも?!

土足で入る場所は、もちろん外からの汚れを靴の底裏につけて入ってきます。ここで入口部分にあるマットがとても重要になってきますが、マットの事は別の機会にお伝えします。

店内に入ってきた汚れが数人分だったらそんなに汚れないかもしれません。ですが、スーパーなら何百人と来店しその人数×汚れとなってきます。

「あれ?店内で床を拭いてるおばちゃんいるよね?」と思う方もいらっしゃるでしょうが、適切な方法で行わなければ、実際には床に汚れを残してしまうこともあります。

これは、おばちゃんたちが悪いわけではなく、そのような清掃を指示してる側にも問題があると思いますが、この点はまた後ほど詳しく説明します。

②業者さんの洗浄剤が原因!?

短時間で綺麗になる洗剤が良いと思われる方が多いと思いますが、短時間で綺麗になると言う事は強力です。それを濃い希釈で使用すればもちろん一発で、ある程度綺麗にはなります。ですが綺麗な状態は持続しません。(ここでの綺麗とは、床が黒ずまず、光沢が続きヒールマークやスカッフが入りにくい床を指します。)

③ワックスがひっついてない?

光沢を持続させたり、汚れにくい床にするにはワックスの膜がとても重要になってきます。ワックスの膜より前の工程も大切なのですが、ワックスの膜の強さは大切です。女性ならわかるかもしれませんが、お肌の調子(床)が良いと基礎の下地がお肌にしっかり引っ付いてくれて、ファンデーション(ワックス)が乗って化粧崩れしにくいと思います。

お肌の調子が悪いと下地もノリが良くないし化粧崩れしやすいですよね。その状態が床で起きています。そうなると床は汚れやすくなります。

以上、大まかに汚れる原因を説明しました。本来、床を綺麗にするメンテナンス業者が逆に汚れやすい床を作っている現実…びっくりですよね。

しかし、よくあるノンワックスの床を使っても、ワックスを塗布せずに適切な手入れを怠れば、後々の管理が難しくなります。床の材質、質感、どういう店舗なのかなどを見極めながら施工、管理の判断ができる専門家でありたいと思っています。