みなさんは皮膚につける物を意識された事はありますか?
シャンプー、ボディソープ、歯磨き粉、化粧品(化粧水など基礎化粧品)、制汗剤、整髪料、ネイル、洗濯洗剤、柔軟剤、塗り薬、女性は生理用品…ざっと考えただけでこのぐらいあります。

ブログを始めてすぐの頃に、私がなぜ化粧やシャンプーやボディソープ、歯磨き粉の使用をやめたのかをお伝えした回がありました。その際に少し触れた「経皮毒」についてお伝えしようかと思います。

経皮毒とは?体に吸収される“見えない毒”

口から体内に入れた毒(添加物など)が経口毒、皮膚や粘膜から体内に吸収される毒を経皮毒と言います。あんなに大好きだったいい匂いのシャンプー、ボディソープ、染髪や毎日していた化粧もなぜ辞めれたのか。毎日使う物だからこそ抜け出せないと思っていました。私の中ではどれも安い買い物ではありません。というのも、シャンプーだったら髪がサラサラになるもの(マイルールで美容院で購入したもの)、ボディソープならいい匂いの物、染髪は2ヶ月に1回など謎のルールを作ってしまっていた為、出費もそれなりにあります。染髪や化粧品においてはお金が勿体無いと思いつつも続けていました。

まず一番最初に辞められたのは、化粧をするという事でした。毎日するお化粧に使う物、それを落とす物の出費にとらわれている自分が嫌になっている事と、身体や皮膚に負担がかかっている事が嫌だと思った事がきっかけです。

最初は「週1回化粧をしないで仕事に行く」という所から始めました。汗をかく時期だと顔をすぐに洗えることや夜の洗顔が楽になる事から徐々に化粧をしない日が増えていきました。さらに「化学的に作られた物を顔に塗って、それをまた化学的な物で落とす」という行為に違和感を覚え「勿体ない事にお金を使っているんだなぁ」と思った事からすんなりと化粧を辞める事に成功しました。

化粧を週1にした頃と同時期に山の中へ引っ越しをした事で人工的に作られたにおいや、美容室の独特な化学物のにおいにかなり敏感になってしまい、いい匂いだと思って使っていたはずなのにその匂いがする自分の匂いに気持ち悪くなるという現象まで起こってきました。

今回の経皮毒とにおいはまたちょっと違うお話しになるのでにおいについてはまた次の機会にお伝えします。

人体における経皮毒の吸収割合

このような経皮毒について詳しく知ったのは実は全てをやめた後のことで、頭皮、頬、脇、デリケートゾーンの経皮吸収の比率が高い部位を知り、驚きました。そして、経口毒(口から吸収した毒)は肝臓の解毒作用で分解され、9割は体外に排出されるのに対し、経皮毒(皮膚から吸収した毒)は肝臓を通過せず9割が体内に残り、さらには子どもや孫の代までその影響が引き継がれる可能性があるという話を知り、改めて「これで良かった」と思いました。

化粧品だけではありません。例えばシャンプーなども洗浄力が強いがためにコンディショナーやトリートメント、その後のヘアケア用品が必要になってきます。また、髪を染めることで髪の成分が壊れ、それを補うためにオイルなどが欲しくなる。それが頭皮や吸収された体内に良い物であれば良いけど、化学的に作られた物が良いはずがない、これはメーカーの戦略にはまっているなと思ったのです。メーカーも悪い物を作ろうと思って作ってはないとは思いますが本業の清掃に使う物でもこういった事があります。

化学物質が皮膚から吸収される割合は、皮膚温度が10℃から37℃に上がるだけで10倍に跳ね上がるそうです。リンスやトリートメントは髪の手触りや見た目を良くしてくれる一方、中に含まれている成分でホルモンバランスの乱れ、アレルギー反応を引き起こすリスクなど、他には毛穴詰まりや頭皮トラブルをひき起こすなど、すぐには 影響がなくても長期間の蓄積により体調の悪化が懸念されます。

環境への影響も無視できない

自分の身体への懸念点もですが、化学的な物が排水口から下水、下水処理場へ流れていくわけですがその処理にどのくらいの水が必要なのだろうと考えると地球にも良くないと思い始めたのもやめようと思ったきっかけです。 食べ物の添加物もそうですが、あまりこだわりすぎても気持ちが窮屈になります。この後少しお話しが続きますが、体調がすぐれなかったり、皮膚トラブルがあったりする方、ぜひ経皮毒を調べて何かできる事から挑戦されてみてはどうでしょうか?

私は元々めんどくさがりな性格なので、現在の洗わない、擦らない、浴室や家の中が物で溢れかえらない、購入する物が減るなど全てにおいて縛られなくなりとても楽になりました。

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