冬も終わり、洗濯物のにおいが気になり始める季節です。ここで「におい」とひらがなで書いたのは理由があります。臭覚で感じるにおいのうち、良いにおいは「匂い」と表され、不快なにおいは「臭い」と表されます。人によって不快か快かの感じ方に差がある場合は、ひらがなで「におい」と表すことがあります。

部屋干しは不快なにおい、洗濯洗剤や柔軟剤は良い匂い。
これが一般的な洗濯物のにおいのイメージでしょうか。しかし、私の現在の基準は洗濯物が無臭であることです。13年前の主婦時代は、洗濯物から柔軟剤の匂いが強くなければ満足できませんでした。そして、洗濯機に洗濯物を入れ、洗剤を投入すれば洗濯が出来ている、綺麗になっていると思っていました。洗濯が出来ていると思いこんでいる物を梅雨時期に部屋に干すと臭くなる。それは部屋干しが悪いと思っていました。

年月が経ち、清掃業に出会い開業し、全ての物に対して臭いという事は菌の繁殖が原因という事を知り、部屋干しの臭いがするのは、洗濯が不十分だからであって、部屋干しは悪くなく洗濯の仕方が原因だった事に気が付きました。

部屋干しが原因じゃない?臭いの本当の理由

でも洗濯機に洗剤入れて洗っているのにきちんと洗えていないってどういう事でしょう?ここからは洗濯について掘り下げていきます。今回は洗う物を綿素材としてお話しますが、化学繊維については後日お話しします。

「そもそも何の汚れ? 」
・食べこぼしや襟や袖口の黒ずみなどの汚れ
・汗や皮脂など繊維に染み込んだ汚れ
・雑菌

「なぜにおう? 」
・汗や皮脂の汚れが衣類に残っていて、常在菌などががその汗や皮脂を分解することでガス(におい)を発生させる。汗や皮脂に含まれているタンパク質などの汚れが洗濯で落ち切れておらず、衣類に残り蓄積→雑菌増→服が臭くなる原因になる

「じゃあどうすればいい? 」
・汗や皮脂などの汚れをきちんと落とす

「洗濯機では落とせないの? 」
・結論、落とせます。が、少し話しを掘り下げます。

ここで出てくる「におい」の元となる汗や皮脂ですが、汗は99%水でできていて、体温調節のために身体の水分を汗として放出させ体温を一定に保つ働きがあります。一方で皮脂は脂肪からなり、皮膚の表面に薄い膜を張ってくれて花粉や菌などの侵入を防ぐバリア機能の役割があります。私たちの身体にとってはとても必要なものですが、衣類に残ってしまうと厄介さんになってしまいます。汗や皮脂は繊維の奥深くまで入り混んでいるので実は落ちていない事も多く、汚れ自体も無色なので洗い上がり時に「汚れが残っている」と気がつきません。
前置きが長くなってしまいましたが、これらのポイントを念頭に置きつつ、次回からそのお洗濯について進めていきたいと思います。

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