掃除、清掃、そしてメンテナンス‥これらには微妙な違いがあります。

掃除:「ゴミやホコリをはいたり拭いたりして取り除くこと」
清掃:「汚れたもの(空間)を綺麗にすること」
メンテナンス:「汚れないように維持管理すること」

今回のブログから「フロアメンテナンス床洗浄ワックス」という施工に焦点を当てます。この時、大切なキーワードとなるのが「汚れないように維持管理すること」です。

一般のご家庭の方にはなじみが薄いかもしれませんが、「へぇ~そうなんだぁ」程度で受け止めていただき、次の日にスーパーやテナントの床を見て、その違いを楽しんでみてください。

フロアメンテナンスの誤解を解く

この写真を見てどう感じますか?

奥の黒くツヤツヤしている所だけを見て、ましてや清掃業者が洗浄ワックスを施した後だと「わぁ、綺麗になった!」とお声があがります。

でも正直に言いますが、綺麗にはなっていません。ツヤツヤしている=綺麗、ではないのです。

床が古いからかと思うかもしれませんが、そうではありません。手前が新しくなっていれば話はわかりますが、実際には張り替えはされていません。では、なぜこんな風に見えるのでしょうか。

正解を申しますと、清掃業者(メンテナンス業者)が床を汚しているんです。プロがまさか!?と思う方もいるかもしれません。全員ではないのですが、何で床が黒ずんでいくのかを知らない、考えない業者さんがたくさんいるんです。

清掃業界には、見えない闇があります。私がこの業界に携わり始めた9年前、会社員として働いていた時にも、床だけでなく多くの場所でこの問題を感じ、最終的には自分で開業するに至りました。一部の人にとっては「たかが床」と思われるかもしれませんが、私にとってはそれがその施設や会社の「顔」であり、そこで働く人々や来訪者に快適な環境を提供することが最も重要です。

この記事を通じて、現実の清掃業界の一面をお見せしました。名ばかりのメンテナンス業者が多く、実際には汚れを防ぐ適切な管理が行われていません。時代が進んでも、古い方法に固執する業者も少なくありません。次回は、床がこのような状態になってしまう原因について詳しくお話しします。

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