清掃業に入った時は主婦ではありませんでした。当時離婚して自由となったはいいが、手に職もないわたし。商業科出身ではあるけどジッとしている事が苦手。ふわっと子ども服屋をしたいなと思い、アルバイトで接客業へ。合わなかったのか2ヶ月で精神的な病氣になり仕事ができなくなりました。最初の1ヶ月は投薬のおかげ?で死んだように眠る毎日。起きている時間は4時間ほどでした。

毎日自分を責めてばかりいたのですが、なんだか毎日寝ている事に退屈になってきて晴れている日は出掛けれるまでなり色々考えるようになりました。毎日飲み続けている薬、これからの事。自分と向き合う時間がたくさんでき、人が喜ぶ事、人の笑顔が好きだって事に氣付きました。

そんな中、以前から野菜作りに興味があったので野菜の収穫のバイトの面接を受け、決まったところに同級生から清掃業へのお誘いがありました。野菜の収穫は突発的なバイトだったので清掃を選んだという安易なスタートではありましたが、どちらにせよ先にあるのは人の笑顔に変わりはないので、わたし的にはどちらでも良かったのです。

ちょうどこのまま投薬を続けていたら薬に依存してしまうようになる、と思っていたのでその月で勝手に病院に行かず薬も無くなったら強制終了。いやぁ、強制終了後がきつかったですが、今思えば良かったと感じています。そうなる為、それに氣付かせるために病氣になった。病は氣から、氣持ちが元氣になったら病がどっかに行ったんです。

清掃の奥深さの発見

清掃への道のスタートは安易ではありましたが、清掃は奥が深い。3K(きつい、汚い、危険)として底辺の職業ランキングされているようですし、1日に120個のきったないトイレ、洗面を掃除した事もあるけど1度も底辺だとは思った事はないです。

掃除を深く知ることで、自分や家族の健康状態についても意識するようになりました。綺麗になる過程や、どうすれば汚れにくくなるのかを考えるのは好きで、その知識は今の私を支えています。掃除嫌いなわたしがこうなるとも思っていなかった清掃業、色々な想いがあるからやって来れているので、その想いを追々書いて行きたいと思います。