年始から5月頃までは床のこと、5月から9月頃まではエアコンのこと、年末まではハウスクリーニングについて分けて発信をしていましたが、清掃の方法や内容は他の方も発信されている方がいますので、清掃を含め日常の生活などに対し私自身の考えや気づきを交えながら、お話ししていきたいと思います。
見えない配慮が生む、スムーズな現場の流れ

私は清掃業に携わっています。一人で作業するハウスクリーニングさんや家事代行さんとは違い、現場には2人以上のチームで入ることがほとんどです。現場をスムーズに進めるためには、人員の配置がとても重要になります。正直、早く作業を終えて帰りたいという気持ちもあっての事ですが、効率よく動けるかどうかで疲労度が大きく変わるからです。
例えば、目的地まで車を運転するとします。その道中に10個の信号があるとしましょう。すべて青信号でスムーズに通過できればストレスも少なく快適ですが、スピードに乗った途端に赤信号で何度も止まらなければならないと、運転が疲れるのと同じです。清掃作業もこれと同じで、作業の流れが止まらずに進めば疲労も軽減されます。
作業者の中に経験の浅い方がいれば、流れがスムーズにいかないこともあります。そういった場合は、間に経験の浅い方を配置し、先頭には全体の流れを把握しながら作業できる人を配置、後方にはフォローできる人を置くなどの工夫をします。ただ、ここでは皆が同じくらいのスキルを持っている場合の話です。
現場をスムーズに終わらせるとなると、見えない所での動きがとても大切と感じることが多いです。例えば広い範囲での床のメンテナンス(洗浄・ワックス掛け)であればポリッシャーという床を洗浄する機械のタンクに水を入れて使いますが、タンクの水がなくなりそうな場所に水が入ったバケツが置かれてあったり、作業の流れが止まらないよう見えない所でメンバーの配慮を感じる事が多々あります。
これは清掃業に限ったことではありません。大規模な竣工(建築工事が完了する事)現場では美装業だけでなく、建築の監督さんや色々な業者さんとの連携が必要になります。8割は「やっつけ仕事」のような現場が多いのが現実ですが、配慮ができる監督さんとなると、ひとつひとつの業者さんに声をかけ、建物自体もきれいに工事が進められており、美装の順番になっても掃除しやすい環境であることが多いです。天候など自然に左右されることもありますが、監督さんや全ての業者さんのおかげ、美装で綺麗になったおかげで工期が間に合うと思うのです。
今日もおかげさまで仕事ができることに感謝
近江商人の「三方よし」ではありませんが、建物を建てたい人がいるおかげで建築屋さんに仕事が入り、建築屋さんがいたおかげで各業者さんに仕事が入る。こうしてすべての人が関わることで、一つの建物が完成する。そのおかげで私たちも仕事があり、食べていくことができるのだと感じます。
どれか一つが欠けても工期は間に合いませんし、床メンテナンスの現場でも延床面積が広ければ広いほど、いかに作業の流れを止めずに進めるかが重要になります。限られた時間の中で互いに気持ちよく、スムーズにストレスなく作業できるよう、配慮のできる人でありたいと思います。