前回のお話しで、汗は99%が水(水溶性汚れ)、皮脂は脂(あぶら汚れ)だとお伝えしました。

わかりやすく言うと、食器を洗うときにあぶら汚れがあるお皿を水だけでいくら洗ってもスッキリ綺麗にはなりませんよね。でも、洗剤を使えば落ちやすくなる。それは界面活性剤の力です(2024.11.2のブログでもお話ししているので、よかったら覗いてみてください)

<関連>汚れがつくのは洗剤のせい?

界面活性剤は便利な成分ですが、残ってしまうと汚れを呼びやすいことと、原料が油脂なので雑菌やカビのエサにもなるので、しっかり洗い流すことが大切ですとお伝えしました。

ここを理解していなかった最初の頃、洗濯マグネシウムだったり、重曹、シャボン玉石けんなど色々な物に挑戦してきましたが尽く失敗。洗い上がりでは気付かず、着ていたら何か臭うんです。エアコンの時にもお伝えしていますが、臭う=汚れがあるということ。つまり、きちんと洗濯できていませんでした。

臭いの原因は“洗えていない証拠”

今振り返ると原因はたくさんあります。
まずそもそもの原因は、洗濯機に洗濯物を入れてスタートボタンを押す事が「洗濯」だと思っていたこと。そこへ洗濯マグネシウムや重曹、シャボン玉石けんを入れておけば汚れは落ちると思っていました。(注:全てを一緒に投入していたわけではありません)

つまり、洗濯機に丸投げしていたんです。
さらに、きれいにしたい衣類を洗う洗濯機そのものがきれいではなかったこと。
洗濯機を洗濯かご代わりにしていたこと。
汗や皮脂などたくさん汚れている衣類を汚れたまま洗濯機へ入れていたこと。
きっとまだあると思いますが、大分弁で言うと「そらぁ、あんた!そんなんで洗えちょらせんでぇ!」(それはあなた、そんなことでは洗えていないわよ。…こんな感じでしょうか)

どおりで臭いますわ。特に化繊の衣類。納豆みたいな臭いを発していました。きちんと汚れが落ちていない証拠ですね。

汚れは目に見えないからこそ洗い方が大事

今は洗濯機も高性能で便利になりましたが、どんなに高性能の洗濯機を使い人気の洗剤を使って洗濯しても過去の私(今現在も学び中です。笑)みたいな洗濯の仕方で根本が間違っていれば衣類はきれいにはなりません。ちょっと一手間が面倒だと感じるかもしれませんが、きちんと洗えていない洗濯物から出た水を見るとゾッとします。これが衣類に残っているのです。

お肌のためにも汚れも洗剤成分も残っていない衣類を着ましょう。
このお話、まだ続きます。ひとつずつ紐解いていこうと思います。参考になれば嬉しいです。ぜひ、最後までお付き合いください。