「通常分解」と「完全分解」どちらのサービスをお選びいただいても良いと思います。私が一番大切だと考えているのは、「お客様が違いを理解し、納得してご注文すること」です。どちらが良いのか、業界内での言い合いが続いていることは知っていますが、業者間の分断は意味がないと感じています。私自身最初は、「通常分解」には否定的でした。しかし、それは業界内だけの問題で、お客様のニーズに応えるべきだと思うようになりました。だから、真実をしっかりと伝え、お客様に選んでいただくのが一番だと考えています。
「通常分解」と「完全分解」の基本的な違いと選び方
それでは、違いについて詳しく説明していきたいと思います。お客様の中には、この違いを見て意見が分かれると思います。皆さんそれぞれ価値観が違うので当たり前かと^_^
エアコンクリーニングを検討されている方の参考になればと思います。大手さんの図解がわかりやすいのでお借りしてきました。こちらの図を参考にして分解する部品の違いを比べて見てくださいネ。
この図から理解頂きたい事は「通常分解」と「完全分解」の主な違いは、部品をどこまで取外して洗浄をするかという点にあります。
いくら養生をしていても本体の基盤に近い所は水が中に入ると故障してしまうためギリギリまでしか洗浄できないため、そこの部分と送風ファンが当たっている部分熱交換器の裏側、背面ケーシング部分、ファンにも汚れが残っています。ファンをつけたままの洗浄ですのでファンの汚れが熱交換器の裏側に飛び散り残ります。
つまり「通常分解」は写真の赤い線より上は汚れが残ります。100%残るわけではないですがほぼ残っていると思ってもらった方が良いと思います。
質問で分かる「業者の見極め方
業者ごとのサービス内容や捉え方にも違いがあるため、ご注文の際には「どこまで分解しますか?」という質問をすると良いでしょう。特に、「中のファンを外しますか?」という質問はおすすめです。もしその質問に「外さない」との返答があれば、その業者は通常の分解を行っているということがわかります。
ここで言う通常の分解はお掃除ロボットつき機種なら、ロボを外すまでが最低限です。中にはロボットも外さず電装部品が付いたまま隙間から水を流し、ロボット付きのお値段でされている方もいますので、確認をした方が良いと思います。また、ドレンパンにも風向きを変えるルーバーのモーターがついています。付いたまま洗浄すると洗浄液や水がかかり錆びてしまい洗浄後すぐと言うより、数年後に故障や不具合が出ると言った事もあります。もう一点、中の黒い筒送風ファンを回しているモーターが磁石方式のメーカーさんもあり、送風ファンを外さず洗浄しモーターの軸が錆びていることも見かけます。異音がしたりの原因につながるので、通常分解だけでなく、どのような状態で洗浄するのかも注意が必要です。
私たちclean workerの選択
私たちclean workerがなぜ完全分解を選んでいるのか、疑問に思われる方もいるかもしれません。それには、私自身の経験や考えが大きく関わっています。
わたしがお客さんだったら…で考えての決断です。
・臭いに敏感
・アレルギー持ちだった(当時の食生活も関係してます)
・どうせクリーニングをするなら隅々まで綺麗にしてほしい
・汚れ残っちょんに綺麗になりました!っち言いよったけどなってないやん!(これは真実を知らずに注文して、真実を知った後の自分を想定してます。( ;㱼;)
なのでクリーニングする側になると一択しかなかったんです。が、始めた当時は外部で洗浄する部品から出る汚水処理までは深く考えていませんでした。ごめんなさい。エアコンクリーニングを始めて3年くらいで汚水処理について考え始めたんです。これはまた別で書きますネ。
今回は通常分解と完全分解の違いでした。次クリーニングを依頼する時に参考にされてみてください♪