みなさんのお家の中にある洗剤はどんな物がありますか?おそらく場所ごとに〇〇用洗剤があるのではないでしょうか?

10年前に主婦をしていた頃の我が家には5種類くらいの洗剤があったと思います。塩素系を入れると8種類くらいかな?大まかにはトイレ用、お風呂用、キッチン用洗剤。キッチンは開かずの扉化していた換気扇用の強力そうな油用と軽い油用、シンク用にはお酢成分入りの洗剤、そしてIH用のクレンザーと…洗剤で溢れかえってますね。〇〇用と書かれていると、その場所専用だと思っていたんです。

でも、清掃業に携わるようになって気付いたのは「何用」かではなく、液性が重要だということです。小中学の理科で学んだはずですが、理数系が苦手、唯一家庭科と英語(中2学期くらいまで、三単現を越えたあたりから苦手になりました)は得意な方で、それ以外ほぼ全ての教科が苦手、という感じで学校の1日をどう過ごしていたのか、ほぼ記憶にない状態です。理科も断片的に用語が記憶からひょっこり出てくるくらいで、液性の分野だと記憶の引き出しから出てくるのはリトマス試験紙くらいです。

酸性?アルカリ性?液性で考える洗剤の正しい使い方

少し話が脱線してしまいましたが、〇〇用洗剤と書かれていても結局のところ洗剤は、酸性、中性、アルカリ性の3種類です。ドラッグストアやホームセンターでパッケージに釣られて効きそうな洗剤をたくさん買うのではなくて、家の中の物をまず少なくして掃除のしやすい環境を整えて、汚れを見て何を使えば良いかを選択をして欲しいなぁと思っています。

汚れは付着したときに取ってしまえば今からお伝えする洗剤はほぼ必要ありません。時間が経ち、月日が経過しカピカピに酸素と仲良しこよし酸化したり、汚れが複合(ただの油汚れだった物に酸素、その上から水垢、その水垢が酸化して…)となってしまうから厄介者になり、そうなると洗剤を吹きかけただけでは落ちなくなリます。

私を含めて面倒くさがりな方、そんな方ほど汚れがついたその時に拭くなり擦るなりして欲しいです。そうすれば、後々の大掃除(洗剤準備→力ずくで擦る→落ちないし疲れる)から解放されます。そうは言っても日々忙しさに追われるとなかなかできない時もあります。ではちょっとためてしまった時にどうすれば良いのか?私がここで文字にしてお伝えするよりお借りしてきた図がわかりやすいので添付します。

酸性アルカリ性に対する汚れの落ちやすさを表した図

キッチンやトイレは、ある程度汚れが限られてくるので換気扇周りやトイレの軽い汚れは液性がアルカリ性の物を、トイレのタンク上の手洗いなど白いカリカリや尿石などの汚れには液性が酸性の物を使うと良いです。キッチンではシンク内に油汚れと水垢が混合しますので、お皿洗いのついでにシンクの中を洗っておくと、複合した汚れになりにくいのでおすすめです。洗面所や浴室に関しては、手垢や皮脂汚れ(液性がアルカリの物)、水垢や石けんカス(液性が酸性の物)、さらにカビと汚れが複合する場所になっています。(カビにはカビキラーなど塩素系のものが便利ですが、酸性と塩素系のものが混ざると大変危険ですので取り扱いには十分注意が必要です)

文字にすると簡単なように見えますが、複合した汚れ×時間はほんと厄介な物に化けるので汚れをしっかり流す、軽く擦る、などこまめなお手入れをしていた方が良いと思います。地域によって水の成分が違うため、すぐに白く水垢になりやすい地域にお住まいの方は、ご自身の手には負えない状況がすぐにやってきますのでご注意ください。

液性がアルカリ性か酸性なのかは洗剤の成分の所に書いてあります。

洗剤と呼ばれる物は界面活性剤が含まれているので、使いやすい反面、洗剤成分が残りやすいというデメリットもあります。次のブログでこのデメリットについてお伝えしようと思います。

トイレや洗面所の下などに〇〇用洗剤を置きっぱなしにしていませんか?その後ろにホコリが溜まり、そこに汚れが付着し臭いの原因となることもあります。一つでも洗剤を減らし、快適な空間を作る事がとても大切だと思います。