前回、洗剤の「液性」についてお伝えしました。〇〇用洗剤と書かれていても、実際には酸性、中性、アルカリ性の3種類のみで、それぞれの汚れに応じた使い分けをおすすめします、といった内容です。

<前回記事>洗剤を減らして汚れも減らす!シンプルお掃除

今回のブログを結論からお伝えすると、何汚れかにもよりますが、汚れが付着してそんなに時間が経過していなければ、〇〇用洗剤などは必要ないですよ、ということです。洗剤があった方が便利ですが、デメリットもあります。そして、わが家ではなぜ洗剤や洗浄剤をほとんど使用しないのかをお伝えできればと思います。来年の夏前に予定している洗濯についての話にも繋がる内容なので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。

まず、洗剤と洗浄剤の違いから説明します。

•どちらも汚れを落とす役割を持っている
•「洗剤(合成洗剤)」は主に界面活性剤の力で汚れを落とす
•「洗浄剤」は酸やアルカリの力で汚れを落とす

では、よく聞く「界面活性剤」とは何でしょうか?
•洗剤の主要成分である(一部の洗浄剤やクレンザーにも含まれます)
•汚れ(油など)と水の両方になじみやすく、汚れを包み込んで落とすため、対象物を傷めにくい

ただし、洗浄剤の場合は素材を傷める成分も含まれていることがあるので、使用には注意が必要です。また、何で擦るかも対象物を傷める原因にもなります。汚れは取れたが傷が残ればその傷に汚れが付着しやすくなりますのでこちらも注意が必要です。

わかりやすい図をネットからお借りしてきました。参考にしてみてください。

界面活性剤の仕組み

界面活性剤が汚れを取り除く過程を説明した図

このように界面活性剤は汚れを包み込み、水や濡らしたウエスに移動させる働きを持ち、表面に付着した汚れはウエスに移ります。が、忘れてはいけないのは汚れを取るために使用した界面活性剤が、使った後も対象物に残ることです。図になじみやすい部分とありますが、残された界面活性剤に汚れがなじみやすい(引っ付く)とどうでしょう?その場所に新たな汚れが付着しやすくなります。つまり、汚れを取るために使った洗剤が、逆に汚れやすい環境を作り出しているのです。これが一つ目のデメリットです。

さらに、界面活性剤は石油などの化学的な成分で作られているため、環境によろしくない点が二つ目のデメリットと思っています。

上記の図は汚れが付着してすぐの状態です。汚れが付着して間もない場合はこの界面活性剤(洗剤)がなくても拭き取れます。時間の経過とともに酸素と結びつき汚れが酸化して落としにくくなります。

ナノプラス多機能還元水とは

ナノプラス多機能還元水の汚れを落とす仕組みの説明

これは私が使用している「多機能還元水」というもので、洗剤でも洗浄剤でもありません。多機能還元水でなぜ汚れが落ちるのか?を表した図になりますが、この還元水は、時間の経過とともに汚れについた酸素を剥がし、汚れてすぐのような状態にしてくれます。そして界面活性剤を含んでいないため、汚れを呼ぶ心配がなく、汚れがないのでそれをエサとする菌も繁殖しにくいのです。

安全性についても、この還元水は「LD50(毒性の指標)」が非常に低く、希釈によっては入浴剤としても使えるほど安全です。水道水より菌が死滅しない安全性を持ちながら、化学的な除菌ではなく物理的に除菌するのが特徴です。(メーカーHPより)

安全性からもビタミンCと同レベルくらいなので人体にも害がなくペットがいる家庭でも安心して使えます。

次回はこのお話しから、わが家がなぜ洗剤や洗浄剤を使用せずに多機能還元水を使用するのか、さらに詳しくお伝えしたいと思います。