前回のお話では「汚れを取るために使用する洗剤が、逆に汚れやすい環境を作り出している」というデメリットについて触れました。今回は、このテーマを少し掘り下げてお伝えできればと思います。

界面活性剤はお掃除で使う洗剤だけではなく、シャンプーやボディソープ、 洗顔料など色々なものに使用されています。身体に使用する物に関しては、来年アップ予定の経皮毒(皮膚から吸収され る化学物質について)でお伝えします。今回はわが家ではなぜ洗剤、洗浄剤を使用せず、多機能還元水を使用するのかにフォーカスしてお話しさせてください。

<関連>汚れがつくのは洗剤のせい?

「わが家はいつから洗剤を使わなくなったのだろう?」と振り返ってみました。洗濯やシャンプーなど皮膚に関わるような洗剤をやめたのは2022年頃。そして掃除に関してはナノプラスさんの多機能還元水に出会い、洗剤は便利な反面、汚れやすい環境も作り出している事を知った時、2018年のclean workerを開業した頃です。その前から清掃業に携わっていたのに洗剤や洗浄剤の違いですら知りませんでした。

ペットが教えてくれた、洗剤がもたらすリスク

洗剤を使わなくなったのはこんな感じのスタートではありますが、本格的に使わないと徹底したのはペットを飼い始めてからのことです。ペットたちは部屋の中を歩きその歩いた足や床を舐めたり、猫に関しては浴室にやってきて湯船の湯を飲んだり、洗面器や洗い場に溜まっている水を飲んだりします。どこでも安全に過ごしてほしいという事もあり石油で作られた合成界面活性剤を残留させたくないと思い徹底しました。
界面活性剤もそうですが、動物は嗅覚がかなり敏感で掃除に使う洗剤はもちろん洗濯洗剤、柔軟剤、お部屋の芳香剤、アロマの匂いなど人間がいい匂いだと思っていてもペットからしたら毒になるという事。これについては匂いを包んでいるマイクロカプセルが空気中を舞い、鼻から吸って肺に入ったり(これはペットだけでなく人間もです)ペットの身体に付きその身体を舐めてしまえば体内に入ってしまう事から徹底しました。
洗剤は匂い、界面活性剤の残留ともう1つの懸念点である化学的な成分が揮発し吸う恐れもあります。この懸念点からハイター系も一切使用しません。

ペットとひとまとめに書いてますが、愛鳥が香水、芳香剤、消臭剤で死亡する話しを見ました。人間より個体が小さいので顕著に現れるし化学物質に対してのキャパが少ない、そもそも自然界にはそのような物はないので拒否反応が出やすいんだろうなぁと思います。

わが家流「洗剤ゼロ」の暮らし方

料理教室に笑顔で参加するclean worker櫻井代表

ここで少し「石けん」と「合成洗剤」の違いについて触れておきます。
「石けん」は牛脂、パーム油、ひまわり油、米ぬか油などの天然油脂や脂肪酸が原料で「合成洗剤」は石油や天然油脂が原料という事。掘り下げて知りたい方はこちらを参考にされてみてください。

<詳細はこちら>しゃぼん玉石けん公式

食器洗いもしゃぼん玉石けんに変更したおかげで食器のすすぎも大変楽になりました。シンク内の合成界面活性剤の残留も無くなったのでシンク内が汚れにくくなるといったメリットもあり快適に過ごせております。
最初は「無添加」という響きの良い言葉に釣られて製品を選び、なんだか身体に良さそう!というイメージで購入していました。洗剤以外の食品も、歯磨き粉もそうなのですがきちんと裏の成分表も見た方が良いです。全てを記憶するのは難しいので、その場で調べたりして購入するようにしていました。これがご家族やペットへの安全への一歩にも繋がるのでぜひ検索してみて生活に取り入れてみてください。
お掃除もシンプルにラクになります。