エアコンの冷房使用後、送風運転を行うとカビ防止に役立つという情報、ご存知でしたか?私がエアコンクリーニング事業を始めて約4年、仲間から初めてこの話を聞いたときは驚きました。それまで私は冷房使いっぱなしだったわけです。
冷房後のカビ予防: 歯科クリニックの事例
ある日、お客様から「エアコンのクリーニングのタイミングが分からないので、内部の汚れの確認をお願いしたい」との要望が。そのお客様は、築2年の歯科クリニックで院内は土足、家庭用の壁掛けエアコンを使用していました。遅い時間まで診療されていた歯科クリニックなので、冷房の稼働時間は一般家庭と変わらないものと思われます。
調査の結果、熱交換器や送風ファンはほぼ汚れていなかったのです。理由を考えると、日常清掃がしっかり行われており、冷房使用後には内部クリーン機能が稼働していたことが挙げられます。 ※日常清掃=多機能還元水でのウエットダスター。これはまた別で書きます。
内部クリーン機能の正体とその活用方法
そもそも「内部クリーン機能」ちなんじゃろか?
内部クリーンはフィルターをお掃除する機能でも、エアコンの内部を掃除してくれる機能でもなく、エアコン内部の結露を乾燥させ、カビの繁殖を抑制する機能です。(私の自宅エアコンも内部クリーン機能あったけど、スイッチOFFしてました٩( ᐛ )و)
冷房や除湿機能使用後、エアコン内部には結露が発生します。この結露の水は外部に排出される設計となっていますが、内部には湿気が残りやすく、カビの繁殖を促進する環境となります。そこで、内部クリーン機能を利用して送風や暖房運転を行うことで、カビの繁殖を抑制する事ができます。
なお、この内部クリーン機能の所要時間や電気代は、メーカーによって異なるので「エアコンのメーカー+内部クリーン+所要時間or電気代」で検索、確認することをおすすめします。デメリットとしては、室内の温度が2~3度上がることや、もともとカビが存在する場合には臭いが発生する可能性があります。カビ予防の効果はありますが、発生してしまったカビを除去する事はできません。
内部クリーン機能は外出時に行うと良いと思います。ペットを飼っているご家庭ではエアコンを切ることが難しいかもしれませんが、利用できる範囲で活用してみてください^_^
エアコンの使用シーズンが終わるので、次回は年末に向けてお家のお掃除のお話しができたらなぁと思っています。